イントロダクション:「Coke」はなぜ通じない?
こんにちは!Tokyo Insider Guide編集長のKenです。
日本を旅行中、こんな経験はありませんか?
カフェで「コークをください(Can I have a Coke?)」と言ったら店員さんに不思議な顔をされたり、地図アプリで「Mansion」と調べて表示された場所に行ってみたら、そこにあったのは豪華な大邸宅ではなく、ごく普通のアパートだったり…。
その原因は、英語のようで英語ではない「和製英語(わせいえいご)」と、日本で独自の進化を遂げた「カタカナ語」にあります。この記事を読めば、そんな言葉の落とし穴を華麗に回避し、まるで日本在住者のようにスムーズなコミュニケーションが取れるようになりますよ!
そもそも「和製英語」って何?
和製英語とは、日本人が英語の単語を組み合わせて作った、日本でしか通じない言葉のことです。例えば「note」と「personal computer」を合体させて「ノートパソコン(laptop)」と言うのが典型例です。これらは英語の「間違い」というよりは、すでに「日本語の新しい単語」として定着している、と考えると分かりやすいかもしれません。
旅行者がよく陥る「カタカナ語」の罠トップ10
ここでは、特に誤解を生みやすい単語をランキング形式で紹介します!
1. マンション (Manshon)
- あなたが思う意味: 大豪邸 (Mansion)
- 日本での本当の意味: 分譲アパート、コンドミニアム (Apartment / Condominium)
- こう言えば通じる!: 日本で「一軒家」を探しているなら「House」や「Home」が近いです。

2. コンセント (Konsento)
- あなたが思う意味: 同意 (Consent)
- 日本での本当の意味: 電源の差し込み口 (Electrical Outlet / Socket)
- こう言えば通じる!: カフェなどで電源を探すときは「Outlet」と言っても通じにくいので、「コンセント、ありますか?」と日本語で聞くのが確実です。

3. バイキング (Baikingu)
- あなたが思う意味: 海賊 (Viking)
- 日本での本当の意味: ビュッフェ、食べ放題 (Buffet / All-you-can-eat)
- こう言えば通じる!: 「Buffet」の日本語発音である「ビュッフェ」と言えば、より正確に伝わります。

4. クレーム (Kurēmu)
- あなたが思う意味: (権利などを)主張する (to Claim)
- 日本での本当の意味: 苦情、文句 (a Complaint)
- こう言えば通じる!: 空港で荷物を要求する場合は「Claim my baggage」のように、動詞として使いましょう。

5. フロント (Furonto)
- あなたが思う意味: 前方 (Front)
- 日本での本当の意味: ホテルの受付 (Reception Desk)
- こう言えば通じる!: 「Reception」と言えば、どのホテルでも確実に通じます。

6. サラリーマン (Sararīman)
- あなたが思う意味: 給料取りの男 (Salaried man – あまり使われない表現)
- 日本での本当の意味: 会社員、オフィスワーカー (Office Worker / Company Employee)
- こう言えば通じる!: 職業を説明するときは「Office worker」が最も近いです。

7. トランプ (Toranpu)
- あなたが思う意味: 切り札、大統領 (Triumph / Trump)
- 日本での本当の意味: カードゲームのカード (Playing Cards)
- こう言えば通じる!: カードゲームで遊びたいときは「Playing cards」と言いましょう。

8. ハンドル (Handoru)
- あなたが思う意味: ドアの取っ手 (Door handle)
- 日本での本当の意味: (車の)ハンドル (Steering Wheel)
- こう言えば通じる!: ドアを開ける取っ手は「ドアノブ (Doa nobu)」が一般的です。

9. シール (Shīru)
- あなたが思う意味: アザラシ、封をするもの (Seal)
- 日本での本当の意味: ステッカー (Sticker)
- こう言えば通じる!: 「Sticker」と言えば、より正確に伝わります。

10. ノートパソコン (Nōto Pasokon)
- あなたが思う意味: メモ帳PC? (Notebook PC?)
- 日本での本当の意味: ノート型PC (Laptop computer)
- こう言えば通じる!: 「Laptop」と言っても通じますが、「ノートパソコン」は和製英語として完全に定着しています。

発音の壁:「Makudonarudo」がマクドナルドである理由
言葉の意味だけでなく、発音も大きな壁になります。日本のカタカナ英語は、多くの場合、子音の後に母音(a, i, u, e, o)を付けて発音するため、ネイティブには全く違う単語に聞こえることがあります。
これを知っておくだけで、街の看板を読んだり、お店の名前を言ったりするのが、格段に楽になりますよ!
- McDonald’s → マクドナルド (Ma-ku-do-na-ru-do)
- Starbucks → スターバックス (Su-tā-ba-kku-su) ※通称「スタバ (Sutaba)」
- 7-Eleven → セブン-イレブン (Se-bu-n – i-re-bu-n)
- Disney Land → ディズニーランド (Di-zu-nī-ran-do)
Kenからの最後のアドバイス:間違いは最高のコミュニケーションだ
ここまでたくさんの例を紹介しましたが、一番大切なことをお伝えします。それは「間違いを恐れないでほしい」ということです。
もし和製英語を使ってしまっても、日本人は誰もあなたを笑ったりしません。むしろ、そこから「え、英語ではそう言うの?面白い!」といった、新しい会話が生まれることもあります。それこそが、旅の最高の思い出になるはずです。ぜひ、言葉の冒険を楽しんでください!

 
  
  
  
  

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